高齢者の食習慣の変化
高齢になると、かむ力・飲み込む力が弱くなり、硬い物や繊維質の多い物が食べづらくなるために、やわらかい物を好むようになります。
また、高齢者は感覚器官の衰えから、のどの渇きを感じにくくなります。
あわせて嚥下(えんげ)機能が衰えてくることにより、水分でもむせることがあるため、水分を摂取することに抵抗感をもつ場合もあり、水分の摂取量が不足しがちになります。
食べる喜びは元気の源です。
主食・主菜・副菜を栄養バランスよく取り揃えながら、水分もたっぷり摂れるよう工夫しましょう。
工夫のポイントは「やわらかさ」「トロミ」そして「見た目」です。
「やわらか」く調理することにより飲み込みやすくなります。
また、「トロミ」をつけることにより、口の中でばらつかなくなり、スムーズにのどを通るようになります。
水分に「トロミ」をつけると、むせを防ぐことができます。
「見た目」に美しく、楽しい雰囲気の食事は人間の五感に働きかけ、食欲を促進し、心と体に栄養を与えます。
「見て」「香りを嗅いで」「味わって」「話して」・・・
家族との楽しい食卓は脳を刺激し、生きる意欲につながります。
カテゴリー:医療と介護のコラム