失禁のタイプと症状
失禁には次の3つのタイプがあります。
それぞれの症状を理解し、適した対応をしていくことが大切です。
腹圧性尿失禁
35歳以上の女性に多くみられるタイプで、軽度の場合は骨盤低筋体操などで治すことができます。
<主な原因>
・出産や肥満による骨盤低筋のゆるみ
<主な症状>
くしゃみ、大笑い、重いものを持ち上げる時など、通常より力がかかったときに少しだけ尿がもれます。
日常の排尿は自分の意志でできます。
溢流性尿失禁
50歳以上の男性に多くみられるタイプで、前立腺肥大の場合は手術などで治療する必要があります。
<主な原因>
・前立腺肥大などで尿道が狭まったり、膀胱の収縮機能の低下
<主な症状>
膀胱がいっぱいになると、あふれるように少しずつポタポタを漏れます。
完全に尿ができらないので常に残尿感があります。
切迫性尿失禁
主に70歳以上の男女にみられるタイプで、原因によって治療方法も様々です。
<主な原因>
・脳血管障害
・パーキンソン病などの発病後の排泄中枢の障害
・膀胱炎などの膀胱の病気
<主な症状>
突然、強い尿意を感じると同時に自分の意志ではコントロールできず、排尿してしまいます。
カテゴリー:医療と介護のコラム